エバーフレッシュの害虫対策
どんな観葉植物でもありえることですが、エバーフレッシュにも、ごくまれに害虫が付くことがあります。特に外で育てているエバーフレッシュの場合、春から秋にかけて出るハダニやカイガラムシに気をつけましょう。
コバエ
出ると困るのがコバエです。室内を飛ぶので植木鉢で増えだすと迷惑極まりないです。効果的な農薬もあまりないので、地道に駆除するしかありません。コバエはにおいに引き寄せられる虫なので、キッチン用のコバエ取りを使います。また、「植木鉢の根元で増えている」感じがする場合は、植木鉢をラップで封印して家庭用のスプレー殺虫剤を散布し、コバエが出なくなるまで1-2週間放置しましょう。
本格的に対策する場合は、表土を2-3cm捨てて、赤玉土をかぶせましょう。表面の土に卵が付いているからです。
ハダニ
乾燥した室内で発生しやすいのがハダニです。ハダニというのは、文字通り、葉っぱにつくダニのことです。見た感じは、畳の裏などに出る家ダニと似ています。
ハダニは、頻繁に葉水を与えたり、湿った布で拭くなどして予防することができます。ハダニは葉裏に付きやすく、また、とても小さいので被害が大きくなるまで気づかない場合がほとんどです。そこで、水やりの際は葉裏にも十分注意しながら散水しましょう。
もしハダニが大量に発生してしまった場合は殺ダニ剤を使用します。
カイガラムシ・コナカイガラムシ
カイガラムシもエバーフレッシュにつきやすい害虫の一つです。特に風通しの悪いところではカイガラムシが発生しやすいので注意しましょう。
カイガラムシは、あまり動かない殻をもったような虫です。飛んだり跳ねたりする虫ではないので、見つけ次第捕殺するか、歯ブラシなどでこそぎ落としましょう。その後、殺虫剤を散布しておきます。
カイガラムシは、固い殻に包まれて木にくっついてしまい、薬剤が容易に浸透しないため、完全に駆除するのが厄介な害虫の一つですが、定期的にチェックしながら、薬剤を使って根気強く根絶していきましょう。早期に処理しないと、害虫の残した排泄物にカビが繁殖してすす病など二次的な病気を引き起こす場合があるので注意が必要です。
こちらも予防にはニームオイルが効くといわれていますが、飛び回る虫とは少し性質が違います。もし出てしまった場合は、マシン油のような薬剤を使いましょう。マシン油の殺虫剤というのは、油で害虫を窒息させて殺します。同じ理屈で牛乳を薄めたものや片栗粉などを溶いたものをかけて使う人もいます。ただ、牛乳はやや匂うので部屋にはオススメしないです・・・(泣。なお、マシン油もニームと同じく劇薬でない(マシン油は、ようするに油+少しの界面活性剤です)ので、ニームほどではないですがです。
室内で使える殺虫剤
ホームセンターで探しても、観葉植物用にも使える(=室内での散布可能)農薬はあまり売っていません。ほとんどの農薬は園芸用や農業用で外で散布することを前提に作られています。外で散布することを前提に開発された農薬を室内で使うのは危険ですのでやめましょう。
ここでは室内でも利用可能な農薬を紹介します。
ニームオイル
ニームという薬木から採られたオイルで虫を寄せ付けないという性質を持っています。天然成分なので、子供やペットがいる室内でも安心して使えます。
オルトラン
オルトランは室内でも使える農薬ですが、少し臭いがします。それからコバエのように飛び回る虫には効きません。どこの園芸店でも売っているようなポピュラーな農薬です。
参考:植物の害虫・病気診断 – ハダニ、カイガラムシ